韓国への旅行を計画していると、「現金はいくら持っていくべきか?」と悩むことが多いでしょう。特に、クレジットカードが使える場面が増えている韓国では、現金をどれだけ用意すれば良いのか迷うこともあるかと思います。
本記事では、実際に必要となる韓国旅行の費用の目安や、現金の両替のポイント、さらに学生向けの予算や、観光客に人気の3泊4日モデルコースなども解説します。
- 2泊3日の韓国旅行で必要な現金の目安がわかる
- クレジットカードと現金の使い分け方を理解できる
- 現金の両替方法とおすすめの場所がわかる
- 学生と大人の予算の違いについて知ることができる
韓国旅行の基本情報 | |
---|---|
航空券 | 片道で約3,654円から購入可能 (最安は松山空港からの直行便) |
宿泊 | 明洞(ミョンドン)や江南(カンナム)が主流 日本人観光客に人気の3ホテル ・ソラリア西鉄ホテルソウル明洞 ・ホテルグレイスリーソウル ・東横インソウル東大門 |
観光名所 | ソウルの景福宮や明洞、釜山の甘川文化村、 済州島の自然景観(ユネスコの世界自然遺産に登録) |
グルメ | サムギョプサル(韓国焼肉)、サムゲタン(参鶏湯)、 キンパ(韓国風海苔巻き)、トッポッキ(辛い餅料理)が人気 |
交通機関 | 地下鉄やバスが主要 T-moneyカードを利用すると地下鉄やバスでの支払いが便利 |
免税店 | ロッテ免税店や新羅免税店が有名 |
両替所 | 空港、市中の銀行、街中の両替所(安全性に注意) 旅行前に日本円をウォンに両替しておくと便利 |
観光ツアー | ソウル市内半日観光やDMZツアーなどが人気 |
お土産 | 韓国海苔や韓国コスメ、インスタントラーメンなど。 ハニーバターアーモンドやチョコパイなどのお菓子も人気 |
現地通貨 | ウォン(KRW) |
韓国旅行はクレジットカードと現金、どっちを持っていくべき?
韓国旅行では、クレジットカードと現金の両方を持参するのが理想的です。それぞれの利点を活かして使い分けると便利です。
クレジットカードのメリット
韓国はクレジットカードの普及率が高く、都市部のほとんどの店舗やレストランで利用可能です。VISA、Mastercard、JCBなどの国際ブランドは広く対応しており、海外旅行保険付きのカードなら安心感も増します。また、カード利用には為替手数料が1.6〜2.2%程度かかるものの、現金両替よりも有利なことが多く、さらにポイントも貯まるのでお得です。
現金のメリット
一方で、屋台や市場、個人経営の小さなお店では現金しか使えない場合があります。ソウルの広蔵市場や東大門市場などでは特に現金が求められることが多く、交通カード(T-moneyカード)のチャージにも現金が必要です。1日あたり5,000円(約5万ウォン)ほど持っていると安心でしょう。
韓国2泊3日、どんな場面で現金が必要になるのか解説
宿泊費
殆どはクレジットカードで支払えますが、安めのホテルや地方の宿は現金払いのところもあります。
韓国のホテルは日本と比べてリーズナブルで、ソウル市内にあるゲストハウスやエアビーなどの民泊施設もお手頃です。宿泊場所によっては、現金払いしか受け付けない施設もあるため、確認しておくと良いでしょう。
食費:現金支払いで地元グルメを楽しむ!
韓国の食事は、屋台や市場で地元の味を楽しめるのが魅力です。私が行った広蔵市場(クァンジャンシジャン)や南大門市場では、現金での支払いが主流でした。特に人気のキムパプ(韓国風海苔巻き)やホットク(甘いパンケーキ)は1,000〜2,000ウォン(約100〜200円)と手頃で、1日あたり食費は5,000円程度に抑えられました。
レストランではクレジットカードが使える場所が多いものの、屋台や小さな食堂で現金が必要になる場合も多いので、韓国の食文化を満喫したい方はある程度現金を用意しておくと安心です。
交通費:T-moneyカードで便利に移動
ソウル市内の交通機関は便利で、地下鉄やバスを利用する際には「T-moneyカード」が活躍します。T-moneyカードはコンビニで購入でき、チャージして利用します。現金での支払いも可能ですが、現金チャージしたカードを使うと少し割安になります。私の場合、3日間で3,000円以内に収まりました。
観光費:人気スポットの入場料
ソウルには無料で楽しめる観光地も多いですが、韓国の伝統文化を学べる「景福宮(キョンボックン)」などの人気観光地には入場料がかかる場合もあります。入場料は現金かカードのどちらでも支払えましたが、現金だと入場がスムーズになることもありました。観光費としては、1日1,500円程度を目安にしておくと安心です。
通信費とWi-Fiレンタル
韓国でのインターネット環境は便利で、空港でWi-Fiルーターのレンタルも可能です。レンタル料金は2泊3日で約2,000〜3,000円。Wi-Fiルーターはクレジットカードでの支払いが一般的ですが、現金で保証金を預ける場合もありますので、少し多めに持っていくとスムーズです。
結局、現金はどれくらい持っていくべき?
現金は航空券や宿泊費を除いて2泊3日で約20,000円ほどあれば十分でした。クレジットカードが使える場所も増えていますが、現地の市場や屋台での支払い、交通費のチャージ、予期せぬ支出のために、少なくとも現金10,000円以上は韓国ウォンに両替して持っておきたいものです。
現金を両替する方法
韓国旅行での両替方法や場所の選び方について詳しくご紹介します。旅行中の支出を少しでも抑えるために、それぞれの場所での両替のメリット・デメリットを理解して、状況に応じた方法を選びましょう。
1. 空港での両替
空港での両替は、到着後すぐに現金を手に入れられるため、旅行者にとって手軽な選択肢です。仁川国際空港や金浦国際空港には両替所が充実しており、24時間営業の店舗もあります。旅の初日に少額のウォンが必要な場合、空港で交通費や最初の食事代をカバーできる程度を両替すると便利です。
メリット: 空港到着後すぐに両替でき、緊急の支払いにも対応可能
デメリット: レートが市内の両替所よりやや不利なことが多いため、必要最低限の金額にとどめるのが賢明です
2. 市内の両替所
韓国のソウル市内には両替所が多くあり、特に観光エリアの明洞や東大門には多くの店舗が軒を連ねています。こうしたエリアでは競争が激しいため、空港よりも有利なレートで両替できることが多いです。
ソウルで両替した際、明洞の人気両替所で空港よりも良いレートを得られ、観光やショッピング資金として十分な額を両替できました。
メリット: 市内での観光・ショッピング資金として有利なレートで両替可能
デメリット: 信頼できる店舗を選ぶ必要があり、時間がある場合におすすめ
3. 銀行での両替
韓国の大手銀行(KB国民銀行、ウリィ銀行、新韓銀行など)でも現金両替が可能です。銀行の両替は、安心して利用できる点が魅力です。私が利用した際は、混雑することなくスムーズに両替でき、ATMの場所も明示されていたため、引き出しも便利でした。
メリット: 安全で信頼でき、都市部では銀行が多く見つかる
デメリット: 営業時間が限られており、手数料がかかる場合もあるので事前確認が必要
4. ATMでのキャッシング
クレジットカードを利用して、ATMから直接ウォンを引き出す方法もあります。この方法は、急に現金が必要になった場合や、多額の現金を持ち歩きたくない場合に便利です。韓国の主要な銀行ATMは英語表示にも対応しているため、初めてでも安心して利用できます。
緊急で現金が必要になった際、ソウル市内のATMを利用しましたが、簡単にキャッシングできました。
メリット: 必要な金額だけをその場で引き出せるため、持ち歩きのリスクが低い
デメリット: 利息や手数料がかかるため、自分のカードの条件を事前に確認しておく必要がある
両替時に確認すべきポイント
両替の際は、その日のレートと手数料を確認するのが基本です。特に現金を多めに用意したい場合、両替所のレートを比較し、より良い条件の場所を選びましょう。韓国ウォンのレートは変動があるため、両替時のタイミングにも注意が必要です。
また、事前に両替所の評判を確認したり、手数料がかからない場所を選ぶのも重要です。市内で両替する際は、信頼できる店舗を選ぶことで、よりお得に韓国旅行を楽しめるでしょう。
韓国旅行。学生の予算と大人の予算の違いは?
韓国旅行の予算は、学生と大人で大きく異なります。学生は節約を重視し、コストを抑えながら旅行を楽しむ傾向が強く、大人は快適さや質を重視して予算を設定することが多いです。
学生の予算例
- 航空券: LCCを利用し、往復20,000円〜30,000円。
- 宿泊費: ホステルやゲストハウスで1泊3,000円〜5,000円、2泊で6,000円〜10,000円。
- 食費: 屋台やリーズナブルな店で1日2,000円〜3,000円、2泊3日で6,000円〜9,000円。
- 交通費・観光費: T-moneyカードや学生割引を活用し、交通費・観光費で3,000円〜5,000円。
- 合計: 約40,000円〜60,000円。
大人の予算例
- 航空券: 一般航空会社利用で30,000円〜50,000円。
- 宿泊費: ホテル1泊7,000円〜10,000円、2泊で14,000円〜20,000円。
- 食費: レストランで1日5,000円〜8,000円、2泊3日で15,000円〜24,000円。
- 交通費・観光費: タクシーや観光地訪問を含め、交通費・観光費で5,000円〜10,000円。
- 合計: 約90,000円〜120,000円。
学生は節約しながら充実した旅を目指し、大人は余裕のある快適な旅行を重視するため、予算に大きな差が出ます。
韓国2泊3日、3泊4日のモデルコース
紹介する2泊3日のモデルコースは、観光地やショッピングスポットをバランスよく回りながら、韓国の文化やグルメを満喫できる内容です。クレジットカードをメインに使いつつ、必要に応じて現金も用意しておくことがポイントです。
2泊3日の費用とモデルコース
韓国旅行の2泊3日モデルコースは、短期間で主要な観光スポットやグルメを楽しめるプランです。このコースでは、観光や食事、ショッピングを効率よく楽しみながら、現金とクレジットカードを上手に使い分けることがポイントです。
1日目:
- 午前中: 日本を出発し、昼ごろに仁川または金浦空港に到着。空港で少額のウォンを両替しておくと安心です。
- 昼食: 弘大(ホンデ)エリアでランチ。カフェやレストランではクレジットカードが使えます。
- 午後: 明洞(ミョンドン)のホテルにチェックインし、周辺を散策。明洞のショッピングエリアでは現金が必要な屋台もあるため、約5,000ウォン(約550円)程度の現金を持っておくと便利です。
- 夕方: Nソウルタワーでソウル市内の夜景を楽しみます。タワーの入場料は約10,000ウォン(約1,100円)ですので、こちらも現金を用意しておきましょう。
- 夜: 東大門でディナーとショッピング。夜市でのお買い物は現金が必要な場合が多いです。
2日目:
- 午前中: 北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)で伝統的な韓国の街並みを散策。韓服レンタルを楽しむ場合、約15,000ウォン(約1,650円)の現金が必要です。
- 昼食: 江南(カンナム)エリアでランチ。モダンなカフェやレストランではクレジットカードが使えます。
- 午後: 広蔵市場(クァンジャンシジャン)で伝統的な市場の雰囲気を楽しみながら、軽食やショッピングを楽しみます。市場では現金での支払いが基本で、約10,000ウォン(約1,100円)の現金を準備しましょう。
- 夜: 明洞や梨泰院(イテウォン)で韓国グルメを堪能し、ナイトライフを楽しむ。
3日目:
- 午前中: 仁寺洞(インサドン)や三清洞(サムチョンドン)を散策し、伝統工芸品の購入やカフェでのひとときを過ごします。工芸品やお茶代に約10,000ウォン(約1,100円)の現金が必要です。
- 午後: カロスキルでショッピングとランチを楽しんだ後、空港へ移動し、帰国の途へ。
3泊4日の費用とモデルコース
3泊4日の韓国旅行では、もう少し余裕を持って観光を楽しむことができ、ソウル近郊への日帰り旅行も加えられます。費用は航空券、宿泊費、食費、観光費を含めると、約92,000円から140,000円(ウォン換算で約839,868ウォンから1,278,060ウォン)が一般的です。
1日目:
- 午前中: 日本を出発し、昼ごろに仁川または金浦空港に到着。空港で少額のウォンを両替します。
- 昼食: 弘大エリアでランチ。クレジットカードが使えるカフェやレストランが多いです。
- 午後: 明洞エリアのホテルにチェックインし、周辺を散策。屋台で軽食を楽しむ際は、現金で5,000ウォン(約550円)ほど用意しましょう。
- 夕方: Nソウルタワーで夜景を堪能。入場料として約10,000ウォン(約1,100円)の現金を準備しておきます。
- 夜: 東大門でショッピングやディナーを楽しみます。
2日目:
- 午前中: 北村韓屋村を散策。韓服レンタルを楽しむには15,000ウォン(約1,650円)の現金が必要です。
- 午後: 広蔵市場でショッピングと軽食を楽しみます。市場では現金が必要な場面が多く、10,000ウォン(約1,100円)を準備しておきます。
- 夜: 梨泰院でナイトライフを楽しみます。
3日目:
- 午前中: ソウルから日帰りで水原華城や仁川チャイナタウンなど近郊の観光地を訪れます。観光地の入場料や軽食に15,000ウォン(約1,650円)が必要です。
- 午後: ソウルに戻り、カロスキルでショッピングとカフェ巡りを楽しみます。
4日目:
- 午前中: 仁寺洞や三清洞を散策し、伝統工芸品の購入やカフェで過ごします。10,000ウォン(約1,100円)の現金を用意しておくと良いでしょう。
- 午後: ソウル駅周辺でランチやショッピングを楽しんだ後、空港へ移動して日本へ帰国。
韓国旅行が1番安い時期はいつ?
韓国旅行を安く抑えるには、観光客が少ない「オフシーズン」を狙うのがポイントです。特に以下の時期が最も安いとされています。
1. 冬(1月〜2月)
1月から2月の冬シーズンは、韓国の寒さが厳しく観光客が減少するため、航空券や宿泊費が安くなる傾向があります。年末年始や旧正月を避ければさらにお得です。この時期はショッピングセールも多く、買い物好きにはおすすめです。
2. 春から初夏(4月〜7月初旬)
4月や6月は、ゴールデンウィークを避ければ比較的安く、混雑も少ないため、快適な旅行が可能です。気候が良く、桜や初夏の風景も楽しめるため、寒さが苦手な方にはこの時期が理想です。
3. 秋(9月〜10月)
夏休みが終わり観光客が少なくなる9月から10月も、費用を抑えやすい時期です。特に10月は紅葉も始まり、気候も穏やかで快適に旅行を楽しめます。混雑も少なく、涼しくて気持ちのいい気候で個人的にオススメの時期!
避けるべき時期
年末年始、ゴールデンウィーク、韓国の旧正月(ソルラル)や秋夕(チュソク)は、航空券や宿泊費が急騰するため、費用を抑えたい場合には避けた方が良いでしょう。
これらの時期をうまく活用すれば、リーズナブルに韓国旅行を楽しむことができます。
韓国旅行2泊3日で必要な現金のまとめ
- 韓国旅行の費用はスタイルや時期により変動する
- 航空券はLCCで約30,000円から50,000円
- 宿泊費は1泊約5,000円から10,000円の中級ホテルが目安
- 食費は1食あたり約1,000円から2,000円で抑えられる
- ソウル市内の交通費は1日約500円から1,000円程度
- 観光費は主要な観光地で約5,000円ほどを見込む
- Wi-Fiレンタルや通信費は約1,000円から3,000円
- 総額では約56,000円から113,000円が目安
- クレジットカードは多くの場所で利用可能
- 屋台や市場では現金が必要な場面が多い
- 1日あたり5万ウォンから10万ウォンの現金が安心
- 空港、市内両替所、銀行で両替ができる
- 空港の両替所はレートが不利な場合がある
- 市内両替所ではより有利なレートが期待できる
- ATMでのクレジットカードキャッシングも可能