台湾旅行を2泊3日で計画しているけど、「現金はいくら持っていくべきか?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、台湾旅行に必要な現金の目安や、クレジットカードと現金の使い分け、使える電子マネーについて詳しく解説します。また、旅行費用を抑えるための格安のアイデアや、おすすめのスケジュール、さらにモデルコースなどもご紹介します。
2泊3日の旅行に加えて、3泊4日の格安旅行を希望する方向けに、具体的な3泊4日モデルコースや、費用を抑えつつ楽しむための3泊4日ツアーの選び方についても触れています。
- 台湾旅行2泊3日で必要な現金の目安と予算
- チップは必要?クレジットカードと現金の使い分けと電子マネーについて
- 台湾旅行の費用と内訳
- 格安で楽しむためのモデルコースの提案
台湾旅行の基本情報 | |
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航空券 | 片道で約11,870円から購入可能 LCCを利用するとさらにお得 |
宿泊 | 日本人観光客に人気のホテル ・ホテル ロイヤルニッコー台北 ・オークラプレステージ台北 |
観光名所 | 九份や国立故宮博物院、中正紀念堂、台北101など |
グルメ | 小籠包や魯肉飯(ルーローハン)、担仔麺(タンツーメン)など |
交通機関 | 台湾鉄道(TRA)、高速鉄道(THSR)、 台北メトロ(MRT)が主要な移動手段 |
免税店 | 台湾の国際空港や台北市内 エバーリッチ免税店が有名 |
両替所 | 空港や市内の銀行 |
観光ツアー | 台北市内観光ツアー、九份観光ツアー、台中日帰りツアー が日本人観光客に人気 |
お土産 | パイナップルケーキやヌガークラッカー、凍頂烏龍茶など |
現地通貨 | ニュー台湾ドル(NTD) 日常的な支払いには500NTD程度の小額紙幣が便利 |
台湾旅行2泊3日で現金はいくら持っていくべき?
2泊3日で必要な現金と両替方法
台湾旅行2泊3日の場合、1人あたり約3,000〜5,000台湾ドル(約1万〜1.7万円)の現金を用意するのが良いでしょう。これには食事代、交通費、観光費用なども含まれます。
台湾では日本円は使えないので、必ず台湾ドルに両替してください。
両替できる場所は様々ありますが、台湾の空港にある台湾銀行の両替所で両替するのがおすすめです。最もレートが良く、手数料も無料です。
とはいえ、台湾ドルを全く持たずに入国するのは不安という場合は、日本で少額(5,000円程度)を両替し、残りは台湾に到着後に両替するのがおすすめです。
その他、クレジットカードのキャッシング機能を利用してATMで現地通貨を引き出すこともできます。
台湾旅行2泊3日の費用
1人あたり約7万円〜10万円程度が一般的な予算となります。その内訳は以下です。
航空券
台湾への往復航空券は、航空会社や予約時期によって変動しますが、一般的には4万円〜6万円程度です。LCC(格安航空会社)を利用すれば、3万円台での予約も可能です。
宿泊費
宿泊費は、滞在先のクラスに応じて変わります。ゲストハウスやホステルなら1泊約3,000円程度、高級ホテルだと1泊1万円以上となります。2泊の宿泊費は1万円〜3万円程度が目安です。
食費
食費は、1日あたり3,000円程度が標準です。夜市や屋台を利用すれば、1食500円程度で美味しい食事を楽しむことができ、費用を抑えられます。2泊3日では合計約9,000円が目安となります。
4. 交通費
台湾の都市部では、MRT(地下鉄)やバスが便利で、1日あたり約500円程度で移動できます。3日間の交通費は約1,500円です。観光地を訪れる際にも、効率的に移動できます。
観光・アクティビティ
観光やアクティビティの費用は、約5,000円程度を見積もっておくと良いでしょう。台湾には無料で楽しめる観光スポットも多く、費用を抑えることが可能です。
お土産代
お土産代は約3,000円〜5,000円が一般的です。お手頃価格で購入できる台湾のお菓子や茶葉などが人気です。
その他の費用
Wi-Fiのレンタルや通信費には、約2,000円が必要です。また、海外旅行保険には約1,500円かかります。これらは、旅行中の安心を確保するためにも考慮しておきたい項目です。
現金とカードどちらを持っていくべきですか?
台湾旅行でお得に支払いをするためには、現金とクレジットカードを上手に使い分けるのが最も効果的です。それぞれの利点や注意点を把握し、場面に応じた支払い方法を選ぶことで、快適で効率的な旅行が可能となります。
クレジットカードのメリット
クレジットカードは、大型ショッピングモールやデパート、ホテルなどの多くの場所で利用できるため、特に高額の支払いに便利です。また、クレジットカードを使った場合の両替手数料は現金の両替よりも割安で、約1.63%とされています。
さらに、海外旅行傷害保険が付帯されているカードもあり、万が一のトラブル時にも安心です。高額の支払いが必要な際や、保険のメリットを活かしたい場合は、クレジットカードを積極的に使うのが良いでしょう。
現金のメリット
一方で、台湾では夜市や屋台、小規模店舗などでクレジットカードが使えないことが多いです。また、公共交通機関の支払いでも現金が必要となる場面が少なくありません。小額の支払いやカード非対応の場所では、現金を持っていることが不可欠です。
注意点
クレジットカードを使う際は、支払い時に現地通貨である台湾ドルで決済するように選択することが重要です。現金とクレジットカードを併用し、支払い場所に応じて適切に使い分けることが旅行中のトラブル回避につながります。
台湾でのお得な支払い方法は、クレジットカードと現金を併用し、シチュエーションに応じて使い分けることです。クレジットカードは高額な支払いや保険の利用に、現金は小規模な店舗や公共交通機関での支払いに使うと効率的です。
事前に必要な金額を考慮し、旅行先で快適に過ごせるよう準備を整えましょう。
台湾で使える電子マネーはどれ?PayPayは使えますか?
台湾でPayPayは使えません。使える主な電子マネーは以下の通りです。
悠遊卡 (EasyCard)
最も普及している交通系ICカードです。MRT(地下鉄)、バス、タクシー(一部)などの公共交通機関で利用可能です。コンビニエンスストア、スーパーマーケット、一部の飲食店でも使えます。
LINE Pay
スマートフォンアプリを使った決済サービスです。多くの店舗で利用可能ですが、2025年4月末で日本ユーザー向けサービスは終了予定です。
街口支付 (JKOPAY)
台湾発の電子マネー決済アプリです。公共料金の支払いや行政サービスでも利用可能です。
Apple Pay
一部の店舗で利用可能ですが、浸透率はまだ低めです。
iCash2.0
セブン-イレブンなど一部の店舗で使える電子マネーです。
PXpay
大手スーパー「全聯福利中心(PXmart)」の決済サービスです。
これらの中で、観光客が最も利用しやすいのは悠遊卡(EasyCard)です。公共交通機関やコンビニエンスストアで広く使えるため、台湾旅行の際には便利です。
ただし、小規模な店舗や夜市などでは現金が必要な場合もあるので、現金とキャッシュレス決済を併用するのが良いでしょう。
チップは必要?
台湾旅行を計画する際、費用にチップ代を考慮する必要があるかどうかについて疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし、台湾にはチップの文化がほとんど存在しないため、一般的な旅行の予算にはチップ代を含める必要はありません。
多くのレストランやホテルでは、すでにサービス料が料金に含まれていることが一般的です。通常、サービス料は10%程度で、旅行者は追加のチップを心配することなくサービスを受けることができます。
特に台湾では、サービスの質が高く、従業員の親切で丁寧な対応が当たり前となっています。そのため、チップを渡さなくても満足度の高いサービスを受けられるのが台湾旅行の特徴です。
ただし、高級なレストランや特別なサービスを受けた場合には、20元から50元程度の少額のチップを渡すことが感謝の意を表す方法として推奨されることもあります。これはあくまでも任意であり、強制されるものではありません。
ホテルでのチップに関しても、台湾の多くのホテルではポーターに荷物を運んでもらった際や部屋の清掃が行き届いていた際に、感謝の気持ちとして20元から50元程度のチップを渡すことがあります。
しかし、これも状況によって異なり、特に地元の小規模なホテルではチップの習慣がない場合もあります。そのため、宿泊先の方針を確認しつつ、自分の気持ちに応じて判断すると良いでしょう。
台湾旅行のモデルコース
2泊3日のモデルコース【屋台グルメ堪能コース】
ここでは2泊3日という限られた日程でも、観光スポット巡りと台湾グルメのどちらも楽しめるモデルスケジュールをご紹介します。
1日目:台北市内観光と夜市巡り
台北に到着したら、まずはホテルに荷物を預けて観光スタートです。最初に訪れるのは「台北101」。ここで展望台に登り、台北市内の絶景を楽しみましょう。展望台からの360度の眺めは圧巻で、台北の街並みを一望できます。
次に訪れるのは「中正紀念堂」。この壮大な記念堂では、歴史に触れると同時に、衛兵交代式を見学することができます。
昼食には、近くのローカルレストランで台湾の代表的な料理「牛肉麺(ニョウロウミェン)」や「魯肉飯(ルーローファン)」を楽しむのはいかがでしょうか。
夕方からは「士林夜市」または「寧夏夜市」を訪れましょう。台湾の夜市は屋台グルメがたくさんあり、タピオカミルクティーや胡椒餅(フージャオビン)、牡蠣オムレツ(オアジェン)などを楽しむことができます。
夜市の活気に満ちた雰囲気は、まさに台湾らしさを感じることができる場所です。
2日目:郊外観光とグルメ体験
2日目は、台北郊外の観光スポットを訪れましょう。まずは「九份」へ。ノスタルジックな街並みと赤い提灯が連なる風景は、映画『千と千尋の神隠し』のモデルとも言われ、特に観光客に人気です。
九份では「芋圓(ユーユェン)」というタロイモ団子のスイーツを楽しみながら、古い街並みを散策しましょう。
その後、「十分」へ向かい、ランタン飛ばし体験をします。ランタンに願い事を書いて空に放つこの体験は、台湾旅行ならではの特別な思い出になります。また、十分では「十分大瀑布(十分滝)」も訪れ、自然の美しさを感じることもできます。
昼食には、九份の茶屋で地元の料理とお茶を楽しむのがおすすめです。例えば、蒸し鶏や台湾風のお茶と共に、のんびりとした時間を過ごすのも良いでしょう。
夕方には再び台北市内に戻り、夜は再度夜市で「鶏排(ジーパイ)」や「大腸包小腸(台湾風ソーセージ)」を食べながら台湾グルメを満喫しましょう。
3日目:台北市内でのショッピングとリラックス
最終日は、台北市内でのんびりショッピングやリラックスを楽しむ日です。朝は「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」で台湾式朝食「鹹豆漿(シェンドウジャン)」をいただき、現地の人々に混じって朝の活気を味わいましょう。
午前中は「迪化街(ディーホアジエ)」を散策し、ドライフルーツや漢方、雑貨などのお土産を購入します。迪化街は古い建物が並ぶエリアで、歴史的な雰囲気の中でショッピングを楽しむことができます。
午後には「松山文創園区」で台湾のアートや文化に触れたり、おしゃれなカフェで休憩を取るのもおすすめです。ランチには「小籠包」で有名な「鼎泰豊(ディンタイフォン)」などで台湾の味を楽しむのも良いでしょう。
帰国前には台北駅周辺で最後のお土産を購入し、旅の終わりに「足裏マッサージ」でリラックスして旅の疲れを癒してから空港へ向かいます。
ツアーのかしこい選び方
台湾旅行を計画する際、特に初めての方にとってはツアープランを利用するのも安心な選択肢です。ツアープランを選ぶことで、移動手段や宿泊先、観光地への入場手続きなどを一括で手配できるため、個別に予約する手間が省けます。
また、ガイドが同行するツアーでは、台湾の歴史や文化についても詳しく知ることができるため、深みのある旅を楽しめるでしょう。
台湾への2泊3日ツアーに参加する際のポイントと注意点について、以下のようにまとめました。短期間の旅行でも、事前にしっかりと準備をしておけば、効率よく観光を楽しむことができます。
ツアー選びのポイント
- 旅行時期: 12月から2月の間は比較的旅行費用が安く、特に連休を避ければさらにお得です。気候も過ごしやすく、快適に過ごせます。
- スケジュール確認: ツアーの滞在時間や観光地の立ち寄り場所は事前にしっかり確認しましょう。時間が短いと、思ったより観光時間が取れない場合もあります。
- 航空会社の選択: LCC(格安航空会社)とレガシーキャリア(大手航空会社)では、座席の快適さやサービス内容に大きな差があります。LCCでは座席が狭く、機内食などが有料の場合が多いです。
- ホテルの選択: ホテルのグレードと立地も重要です。西門や台北駅周辺は観光地へのアクセスが良く、観光の拠点として便利です。
注意点
- 移動時間: 混載送迎の場合、他の旅行者と同じ車で移動するため、ホテル間の移動に時間がかかることがあります。
- LCC利用時の制限: LCCは座席が狭い、機内のサービスが有料、手荷物の制限が厳しいといった制限がありますので、事前に確認しましょう。
- スタンダードクラスホテルの設備: ツアーで選ばれるスタンダードクラスのホテルは設備が簡素な場合があるため、期待しすぎない方が良いです。
- 両替: 日本で両替するよりも、現地での両替の方がレートが良いことが多いため、台湾到着後に両替するのがおすすめです。
おすすめ観光地
以下の観光スポットは台湾に来たら一度は訪れたい人気のスポットです。ツアーのコースに含まれているとより満足できるでしょう。
迪化街
カフェや雑貨店が並ぶオシャレなエリアで、お土産やショッピングに最適です。
龍山寺
台湾でも有名なパワースポットで、多くの観光客が訪れます。歴史あるお寺で、台湾の信仰文化に触れることができます。
九份
昔ながらの街並みが魅力で、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。映画「千と千尋の神隠し」のモデルとも言われ、観光客に人気のスポットです。
台北101
台北のランドマークで、展望台からは台北市街を一望できます。
夜市巡り
士林夜市や寧夏夜市など、地元のグルメを楽しむには夜市が最適です。安価で美味しい屋台料理が楽しめます。
3泊4日の費用と予算は?モデルコース
台湾への3泊4日の旅行費用について、一般的な予算は約9万円から12万円程度となります。
これをふまえて台湾3泊4日のモデルコースを提案します。参考にしてみてください。
1日目: 台北市内観光
- 午前: 台北松山空港に到着、ホテルにチェックイン
- 午後: 台北101展望台見学 (入場料約600台湾ドル)
- 夜: 士林夜市で夕食と買い物 (予算1000台湾ドル)
2日目: 台北市内と近郊観光
- 朝: 龍山寺参拝 (無料)
- 午前: 国立故宮博物院見学 (入場料350台湾ドル)
- 午後: 九份観光 (交通費約300台湾ドル)
- 夜: 饒河街観光夜市で夕食 (予算800台湾ドル)
3日目: 台北近郊観光
- 午前: 十分で天燈上げ体験 (ランタン代150〜200台湾ドル)
- 午後: 陽明山国立公園散策 (交通費約100台湾ドル)
- 夜: 寧夏夜市で夕食 (予算800台湾ドル)
4日目: 最終日
- 午前: 中正紀念堂見学 (無料)
- 午後: 西門町でショッピングと昼食 (予算1000台湾ドル)
- 夕方: 空港へ移動、帰国
予算 (1人あたり)
合計: 約81,000〜124,000円
内訳(クリックして見る)
航空券: 40,000〜60,000円
ホテル代 (3泊): 15,000〜30,000円
食費: 12,000〜20,000円
交通費: 約4,000円
観光・入場料: 約5,000円
お土産代: 約5,000円
このコースでは、台北市内の主要観光地と人気の近郊スポットを効率よく回ることができます。夜市での食事や買い物を楽しむことで、台湾の文化や雰囲気を存分に味わえます。
予算を抑えたい場合は、LCCの利用やホステルでの宿泊、地元の安価な食堂の利用などで調整可能です。逆に、より快適な旅行を望む場合は、高級ホテルの利用や高級レストランでの食事を取り入れることで予算を調整できます。
現金の使用が多い場所は主に夜市や小規模な店舗です。1日あたり1000〜2000台湾ドル程度の現金を用意しておくと安心です。大型施設や高級レストランではクレジットカードも使えますが、小額の支払いや地元の雰囲気を楽しむ場面では現金が便利です。
台湾旅行2泊3日の現金はいくらもっていく?【総括】
記事のポイントをまとめます。
- 現金は主に小規模店舗や夜市での支払いに必要、公共交通機関の支払いにも現金が便利
- 1日あたり3,000円〜5,000円程度の現金を用意すると安心
- クレジットカードはホテルやデパートなどで利用可能
- 両替は日本より現地の方がレートが良い
- チップは基本不要だが、特別なサービスには少額を渡すことも
- 現地通貨での決済を選ぶことで為替手数料を節約できる